2008年11月27日

Otayori : 特別編

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それでも、冬が待ち遠しい

チャコールの曇り空に覆われていても
木々の葉を散らす、息が止まるほどの木枯らしが吹いても

目を閉じていても瞼の裏に感じる
いと白き、あたたかき陽の射す瞬間があれば

そこにある冬の光はどれも優しい


白い世界に黄金色に輝く焼菓子
口の中に広がるバターの香りが冬の静けさに寄りそう
今年最後のOtayoriをお届けします。

前回のOtayoriの3アイテムに
新しい2アイテムを加えての特別編。
一番好きな素材のみを使っての集大成です。
限定素材使用のため、販売数は40セットとさせていただきます。

お申込みが予定数になりましたので
受付は終了させていただきます。



詳しいご購入方法はこちらからどうぞ → 


IKUNAS」にて
いとおかしの特集が掲載されます。
「いとおかしなお菓子物語」と題して、今までの歩みを紹介してくださっています。
よかったらご覧になってくださいね。
11月30日(日)よりジェイクォーターにて販売しております


お菓子のカタログはこちらからどうぞ
posted by yukari at 00:00| Comment(4) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月17日

「ありがとう」は巡る

七つのお菓子が、隙間なくきちんと収まる白い箱
この空間を閉じ、リボンをかける瞬間
作り手だけに与えられる喜びの余韻に浸る

Otayoriはその時々の自分を投影する語り部
同じセットは今まで作らなかったし
これからも作ることはないので
作り終わる頃には名残惜しい気持ちになる


Otayoriも4回お届けすることができました。
お買い上げくださった皆さま、ありがとうございました。

制作に入ると、体調を崩さないように強い気持ちで臨みます。
緩むことなく1ヶ月。
このパワーの源は「ありがとう」の気持ち。
白い箱を「ありがとうございます。」と手渡す時に
それ以上の「ありがとう」をいつもいただくのです。

気持ちを緩めることなく
今週、もう1回追加販売をさせていただいて
Otayori:vol.18は終了となります。


作ることに専念していると
話したいことはどんどん積もっていくから
また、新しい言葉を少しつけ加えて
今年最後のいとおかしをお届けしたいと思っています。

次回は、今回の内容をベースに2種類変更して
新しいセットを12月に販売させていただきます。
詳細は11月末にお知らせいたします。

いとおかしのメール案内にご登録いただきますと
販売時に直接メールにてご連絡させていただきます。
メール案内フォーム






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2008年10月08日

[Otayori: vol.18]

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束の間の秋かもしれない

そう感じると、もう一瞬も逃したくなくなる

ピークを過ぎると、さらさらとこぼれていく
色も音も匂いも味も、お菓子に閉じ込めることができればいいのに。。。



Otayori

販売を始めて、ちょうど4年経ちました。

vol.1のカタログを眺めていると感慨深いものがあります。
あの頃、作っていたお菓子のレシピも
今では随分と改良されて、段取りもよくなって
少しは前進できたのかなぁなんて考えていたら
その時のメニューをモチーフに
新しいvol.1を作ってみたくなりました。

基本となる北海道産小麦粉、卵、バターはそのままで
中に入れるフレーバーや、素材は変えつつ
いとおかしの原点に回帰してみる
芳醇な孤独の時間
Otayori vol.18

それは、子どものためというより、大人のためのお菓子かも。
温かい気持ちになれる、静かなひととき
そんな時間に、食べていただけると嬉しいです。


たくさんのご予約ありがとうございます。
10月18日をもちまして、ご注文の受付は終了させていただきます。

お菓子のカタログはこちらから
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2008年10月05日

良心に従う

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ある人との出会いがありました。
とても気になる、不思議なご縁。

わたしのイメージだとおっしゃって
「紫」のてまりをいただきました。
遠くを見るような透き通る瞳で、心を見透かされているような感覚
時間に追われている日常を
ゆるりとした流れに変えてくれる
大切にしたいご縁です。

讃岐かがり手まり職人の彼女のワークショップ

まちかど漫遊帖「荒木永子と過す、ゆるりたおやかな時間」

気になる方はこちらまで→IKUNAS


そして、そのご縁から繋がる、もうひとつのご縁

先日の取材にて、わたしの心から離れない問いかけ
「作り手にとって素材とは何?」

その意味を深く思う
答えはあるけれど、うまく表現できない
見えないことを、言葉にするのは難しい

目に見えないものにこそ本質があり
その良し悪しを心という見えないもので判断している

心の天秤が狂ってしまったら
なにを信じていいのかもわからなくなってくる

心が目先の損得に囚われてしまうと
人は、生きる基盤である食というものをさえ悪用する

だからこそ、
何も考えず、無条件に受け入れるのではなく
本当のことを学び、自分で考え
選ぶ力が必要だということに気がつく時がきている

素材とは。
この素材を選ぶ理由は。

それは、食べてわかることもあるし、わからないこともある
人は先入観やイメージで、味を作り出すことも可能だからだ
正しいと思っていることが、正しくないこともある

「いとおかし」のお菓子の素材は安全です。とは言い切れない
それは誰にもわからない
この瞬間良いと思うものを選び、安全だと確信している素材を使う
信じて食べてくださる方のことを、大切に思う

それは、自分の良心に従うこと
わたしにとって素材とは、良心そのもの
それ以外のことは、できないし、思いつかない



















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2008年09月21日

洋梨のキャラメルマフィン

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淡さから濃さへと視覚に訴え、心は動く
気温の変化とともに。

帰りのスーパーで、少し早い洋梨を見つけて心躍る瞬間があれば
今日はなんていい日だったんだと思える

キャラメルクリームをマフィンに混ぜ
焦がされていくのを眺めている時間は
テレビの前で、操作されたニュースを受け取る時間より
どれだけ豊かになれるだろう


9月。いろいろなお題をいただく
新しい出会いとともに。

お菓子と離れていても、お菓子は待っていてくれるから
深く考える場所へ戻れる

これから本格的に訪れる秋に
ひとつひとつの素材を選び
じっくりと焼き色をつけてお届けしたいと思います
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2008年09月02日

無花果フィナンシェ

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無花果・いちじく
「花のない果実」という意味

でも本当は、まるごと花そのもの「花だけの果実」


たくさんいただいた無花果をすべてジャムにしました
ペクチンを多く含むので
そのまま加熱するだけで、とろりとした状態に。
フレッシュジャムとセミドライのいちじくを入れたフィナンシェ

しっとりした発酵バターの生地に
大地の薫りと粒々の食感

プレゼントでいただいた小さな小さな薔薇の型で
焼き上げました







posted by yukari at 14:57| Comment(4) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月20日

夏の自由日記

降ったり止んだり・・・
盛りの頃を過ぎ、やさしく薄れようとしている蝉時雨
「お盆が過ぎるとせつないよね。。。」友人の言葉が心に沁みこむ

夏休みの絵日記もラジオ体操も
昔は毎日だったのに・・・・
娘の宿題の絵日記は3日分でいいらしい
単調な日々に色をつけて書くことに、途方もなく頭を悩ませていた頃が懐かしい
内容なんてすっかり忘れてしまったけれど、あれはあれでよかったと今は思える

でも3日を選んで書くことも、記憶に濃密に留まるだろう
わたしのこの夏の1日は
夏の絵日記の枠を超えて、記憶に留めておきたい1日となった

8月8日。出雲大社「平成の大遷宮」

出雲大社が本殿改修のため、59年ぶりに国宝の本殿内部を拝観できるということで
家族で出雲へ。
日本最古の神社であり、太古の神々の集まる場所
本殿から見下ろす景色は、あの時代の色合いのまま静止しているように感じる
太古を思うことで、自分の中を潜っていくような感覚になり
なにかに包み込まれていることを知り、じわりと温かいものが溢れてきていた

天井に描かれている「八雲」も素晴らしかった
もうこの目で見ることはないけれど、ずっと心で覚えておきたい

確信したことがひとつ
神様はここにはいないということ
この場所を通して自分と向き合い、その存在に気づく

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今日は販売用の冷たいお菓子を作りました。
夏のお菓子はこれで最後。

7月・8月全く稼動していなかったオーブンの夏休みも終わり。
今気になる果物を買い込んで
新しい焼菓子の試作から始めましょう。




posted by yukari at 17:15| Comment(4) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月27日

太陽とゼラチンの攻防

1回目の「夏のある日のいとおかし」
無事お届けでき、ほっとしています。
暑い中、お店まで受け取りに来ていただきありがとうございました。

お店から一歩出ると、熱風が体中にまとわりつくような温度差
これって大丈夫なのかと・・・
心配になって、密かに実験してみたところ
保冷剤を入れないと常温10分で、お菓子はみるみる液体に。。
ゼラチンの性質上仕方ないのですが
さらに、固まる限界の数値でゼラチンを使用しているので
保冷剤を多めに入れたりしましたが
溶けないでお持ち帰りいただけていることを祈ります。

今日もおかしいくらいの暑さで、水道から出る水があたたかい。
冷たいデザートが恋しい。
でも、できるだけ体を冷やさないように
飲み物は温かいものを摂るようにしています。

次回からのお渡しは
保冷バッグのようなものをお持ちいただけると有り難いです。
なくても、きちんと保冷剤を入れて箱詰めいたしますので大丈夫です。
2回目は7月30日
お待ちしておりますね。
posted by yukari at 19:32| Comment(4) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月16日

夏のある日のいとおかし

夏のある日
ぼんやりと心を泳がせながらお菓子を作る

あまりにも鮮やかに、季節は飛び越えていったので
見失って追いつけず
追いつく気もなく、「お先にどうぞ」と遠慮しておく

この季節は、自分から事を起こさなくとも
日々のささやかなことで喜びを感じる
「足りるを知る」ことを教えてくれる

目に映るもの
凝視できないほどの灼けつく光
金色に輝く雲
夕映えの西の空

目に映らないもの
一時の涼を運ぶ風
濃密な草いきれ
わたしの目の前にいる人との心の距離

すべてのことに、自分の進む道への暗示があり
それを感じとる心が必要なだけ
だから、できるだけ心はほぐしておきたい

そんなふうに考えていると
白か黒か
善か悪か
否定か肯定か
ふたつに分けて判断することは無意味

物事も人も多面体であり
矛盾したものを抱えながら、まとめてひとつになる存在
どんなことがあろうと
もとはひとつだったんだと知れば
心は自由になれる

夏のある日、ぼんやりと心を泳がせながら
こんなことを考えたりしながらお菓子を作っている
そういう自分も矛盾だらけだけど、気持ちいい


「夏のある日のいとおかし」

一瞬の涼を感じる至福
それも日中の厳しい暑さがあってのこと

冷蔵庫に入っていると、心待ちにできるようなものをお届けできればと生まれた4つのお菓子。
暑さの疲れがやわらぐ、ひんやりとした甘さ
ぜひ味わってみてください。

今回は直接受け取りに来ていただける方のみへの販売となります。


受付は終了しました。
ありがとうございました。


お菓子のカタログ
posted by yukari at 23:01| Comment(4) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月15日

饒舌と無口のあいだ

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貴重なバター
今回のOtayoriで8kg
独特の香り漂う発酵バターを練るしあわせ


自分の力ではどうにもならないことがあると
謙虚にならざるをえない

こうしたい。
これがほしい。
こうあるべき。

そんなこだわりも強い想いも一旦手放し
目の前のお菓子に、ただ、心を注ぐ

その時間は言葉はいらないし、思考もしない
言葉を失くしたわたしのかわりに
箱を開けた瞬間、語りだしてくれると信じて。


Otayoriの販売、3回目が終了しました。

いつも思うのですが。。。
このブログから注文してくださって
お店まで受け取りに来てくださるということは
相当、面倒なことだと想像するのです
それも、指定された日のみの販売で。

このような販売スタイルですが
お買い上げいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。

来週、4回目の制作で
焼き菓子の販売は秋までお休みとさせていただきます。








posted by yukari at 00:34| Comment(2) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月20日

[ Otayori : vol.17 ]予約開始!

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オーブンの中で起きていることを
できることなら、ずっと目を離さず見つめていたい

そこではいつも、無から生命が宿り
生地は静かに、そして、力強く呼吸し始める
刻々と姿を変え、一瞬たりとも同じ状態でとどまることのないものを
見守っている時間の、なんと贅沢なこと
それは育てることに似ている

茶色の濃淡ががピークに達した時
お菓子の美味しさはさらに膨らみ、喜びへと変わる

好きなようにのびのびと焼きあがったお菓子たちは
余計なものを飾りたてずにシンプルにいただく

「いとおかし」の茶のモノトーン
初夏の緑の風とともにお届けします


ご注文の受付は
予定数になりましたので、締め切らせていただきます
ありがとうございました!

お菓子のカタログはこちらから
posted by yukari at 16:40| Comment(4) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月13日

しょうがの存在

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書き始めた文章
読点ばかりで、句点がうてずにいた

やっと最後の言葉を選択し、静かにピリオドをうつ。

Otayoriの試作と思索の繰り返し

しょうがのケーキはそのひとつ
鮮やかな発色と爽やかな辛味をもつ黄金しょうがは
バターの風味にとてもあう

インパクトの強い素材だから味が突き抜けていきそうだが
バターと混ぜあうと柔らかな香りを放つ
他のものを引き立てつつ、自分の主張も崩さない
思慮深いとでもいうのか。。。
しょうがはそんな素材だ

Otayori:vol.17。もうすぐ完成です。
来週にはお知らせできると思いますので
もうしばらくお待ちくださいね







posted by yukari at 20:48| Comment(4) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月26日

答えの出ないもの


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もう夏なんですか・・・
ファッション業界は・・・夏なんですよ
ついていくのが、精一杯ですと言いながら
でも、がむしゃらについていってます


ということで、ジェイクォーターのGWは
ふたつのテーマでフェアを開催します


GW Happy Fair

第一弾は4/26(土)〜4/29(火)

「pritの夏」
期間中¥5000以上お買い上げの皆様には
いとおかしのスコーンをプレゼントいたします

ぜひ遊びにいらしてくださいね!!


スコーン。作らせていただきました。
スコーンはシンプルで簡単に出来上がるのだけど
作り手によって、まるで違うものになる
それでいて、どれもスコーンでどれもおいしい
不思議なお菓子

2年前に作っていたものと材料はまったく同じなのに
配合と手順を少し変えただけで、その頃とは違うスコーンになってます
温めなおして食べるのがベストなのですが
きっとその場で食べる勢いの方もいらっしゃるので(笑)
そのままでも食感を損なわないよう、ビスケットに近い仕上がりに。


外側がさくさくで
内側は発酵バターの風味を生かして、ふんわりと
フレーバーはチョコ&オレンジ、ブルーベリーの2つの味です

今はこのスコーンが我が家の定番ですが
2年後はどうなっているのか
未だに答えが出せないってことは
長い付き合いになりそうです・・・・このお菓子。

posted by yukari at 01:23| Comment(4) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月24日

喜びをかたちにする

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始まりの季節が過ぎ
いろいろなことが、新しい居場所を見つける

子どもたちを見送った道のあとに
清清しい風を受け
深呼吸なんて、最近してたかな・・・と思う

空は空で、近づく初夏の訪れを描き
雲は悠々とそこを動かず
どしりとした様は
あるがままでいることの大切さを教えてくれる

お菓子は作りたいものが頭の中でできあがり
試作を重ねて、それに近づけていく
完成しても普遍的なものでなく
日々、自分の好みは移ろう
それでも、どんなに食感がよくなろうと、風味がよくなろうと
安心な素材でなければ使わないことには筋を通す
それがわたしのお菓子だから


とても有り難いお話をいただきました

結婚式の引き出物用のお菓子を「いとおかし」でと。

思い出すのは、自分の結婚式の引き菓子
その頃、シェ・アンジェロというケーキ屋さんが大好きで
結婚式はここのお菓子でないと・・・と思っていました
初めてお店で引き菓子の依頼をした時
引き出物用のお菓子は初めてということでびっくりされていましたが
お願いして、アップルパイとドラジェを
ウエディングケーキ用にはクロカンブッシュを作っていただきました
もう随分前のことですが・・・・感激だったなぁ

あの時、自分が誰かのために引き菓子を作るなんてこと
想像も及ばなかったけれど
今、現実にそうなっていることが嬉しくて
人生っておもしろいなぁと感じます
5月が楽しみです


つづいて、内祝い用のお菓子のご注文もいただき
とても幸せな気持ちで作りました

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喜びのおすそ分けをするお菓子
絶望の淵で、その悲しみを癒すお菓子
頑張った後の楽しみのお菓子

人の感情のいろいろな瞬間に立ち会える甘いもの
わたしの手を離れたお菓子が
いつも、誰かのために存在しますように

posted by yukari at 01:07| Comment(10) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月16日

視点の変遷

ものごとは計画的に進めていくほう
熟慮し、きちんと紙に書き
ひとつひとつクリアしていく爽快感を味わい
終わると一気に手放す

イベント後は自分が真っ白になって、考えることもお休み
全部を空っぽにして、また新しいことが生まれるのを待つ

奈良へ行こうと思いたってから数日
予定も段取りもなく、気持ちだけに突き動かされて畝傍の山の野辺に立つ

修学旅行で真正面から見た奈良の大仏
その大きさだけに心を動かされた。こどもの視点。
法隆寺の百済観音もただ古くて有難いものだという知識だけで
細部から伝わるものを読み取れず
でも幼い心で感じた衝撃の強さは、その容量を一杯にしてしまった
いつかまた見たいと、心を奪われていた

湿り気のない風と柔和な空気感のなかで
この時代にすでに気づいていた古人の教えを
ひとつひとつ学びなおす道程

この地に自分を放り込んで感じるは
和の心を頭でしか理解していなかったということ
身近な人たちと仲良くするということだけでなく
相手が誰であっても許し、認めるのが「和」だと気づかされる

そして今、わたしの視点は大仏の背中へと・・・

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あの頃見えなかったものが見える

こどもの視点と大人の視点
同じものを見てもまるで違う
そこに一人の人間が、心の襞をどれだけ増やしてきたかの歴史を知る
今度ここへ訪れる時は、何を見るのだろう
永遠に新しい古都へまた行きたいと思う

作りたいお菓子を見つけました
今日から試作を始めます


posted by yukari at 01:03| Comment(0) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月21日

涙の向こう側

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喜びと名残惜しさの交点
そこから生まれる静かな涙

初めて見た。そんな涙を流す息子を

ないまぜな気持ちが言葉にならない
そういう時、知らず知らず涙は出るものだということを
どうかその瞬間感じた気持ちを忘れないで

卒業の3月が、終わります

気持ちを切り換えて、イベントのお菓子制作に入ります
Otayoriの販売が終わったばかりで
試作時間もあまり取れませんでしたが
焼き菓子を15種類ほど予定しています
定番のものから、ここ1年以内のOtayoriに登場したものまで


ギモ−ヴは相性がベストなものを発見しました
「パッションフルーツ」
レモンも酸味が強くて好きなのですが
パッションフルーツはさらに刺激的で、後引く余韻がクセになります
インバクトの強いギモーヴが完成。お勧めです

タルトはすぐになくなるので
いつもより多めに作ろうと思っています

あと1日
久しぶりに作るお菓子もたくさんあり
原点を思い起こしながら、今のわたしにできる最高のものを
お届けしたいと思っています

23日にAROS「おいしい休日」にてお会いできることを楽しみにしています



posted by yukari at 22:07| Comment(6) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月08日

AROS Deli おいしい休日

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イベントのお知らせです

昨年の「 くらしCafe 」 につづき
ソラマドのある家「 AROS 」で開催される
フードマーケットに参加します

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『 AROS Deli おいしい休日 』
 日 時:2008年 3月23日(日)
    am10:00〜pm17:00
 場 所:香川県綾歌郡宇多津町浜三番丁22−4
     AROS Life−labo
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

タイトル「 おいしい休日 」の言葉どおり
無農薬野菜、苺、珈琲・・・
こだわり食材のオンパレード
今回うれしいことにfacile tableのacoさんとの初共演
2人でワイワイ盛り上がって、
買うほうに専念してしまいそうです。。。
マーケットの商品は数量限定、なくなり次第終了です

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 ●詳しくはAROSサイトにて
  http://aros-kagawa.net

  ジィクォーターにて専用チラシを配布しています




posted by yukari at 15:40| Comment(4) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月01日

家路

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過去の記憶にも色がある

今でも鮮明に蘇る景色
土手と空の間に淡く黄色い風が渡る
小学校の帰り道

もうすぐ家に着くという安堵感と
家に着いたら何をしようかと考える高揚感と
これ以上ないくらい好きな時間だった

冷たい雨の日も、強い北風の日もあったことさえ思い出せないほど
家路をたどる記憶は温かく柔らかな、きいろ

[家路:文旦のケーキ]
このバターケーキを試作で作り、カットした時
あのころの自分の拙い気持ちを思い出した
幼いながらも精一杯考えていたこと
今のわたしはきっと裏切ってはいない

土手と空のあいだ・・・
凝縮された一枚の絵のような、そんなお菓子
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第1回目のお菓子の受け取りに来てくださった皆様
ありがとうございました。
お菓子ひとつひとつにいろんな思いがあって
だからこそ、丁寧に作りたいと思います。


今日はひたすら文旦ピール作りに勤しみました。
posted by yukari at 23:50| Comment(14) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月14日

[Otayori:vol.16]予約開始です

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真冬はひとつき遅れ
遅くなってごめんねと言いながら、今やってきたところ

Otayoriも、やっと到着です

すべてが少しずつずれて
平年とか前年とか・・・
比べて語ることはもう意味がない気がする
今まで安心してできていた生活も永遠のものではない
それを脅かされることに憤ることもしたくない

面倒がり、享楽的に暮らしてきたことを反省すべきで
けっして他者のせいにしてはいけない
良いことも悪いことも、自分から発しているのだから

憤りを越えた先には
何物にも動じない穏やかな平常心が横たわるのだろう
自分のことだけでなく、誰かの幸せを願うことができれば
それだけで世界は変わるのに・・・

幸せを願う
そのために実行する、なにか・・・
それがわたしにとっては、お菓子なんだろうと思う

お菓子を作る時
食べてくれる人のことを想う。
「ありがとう」が静かに浸透していく
焼き上がるお菓子を見つめながら、満たされているのは自分だと気づく
この瞬間があれば、何も欲しいと思わなくなる
お菓子に携わる時間は
わたしにとって今、かけがえのないものなのです

16回目のOtayoriです
大好きなフルーツをふんだんに使った焼菓子、5品
ひとつひとつ手を抜かず
ジャムもピールも手作りしました

春近い頃のお届けとなります

詳しいお申し込み方法はこちらより→

ご予約の受付は終了しました。
ありがとうございました。



お菓子のカタログ
posted by yukari at 00:00| Comment(4) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月26日

雪月花の時に

冬の雪・秋の月・春の花

変わり続ける自然の移ろい、それぞれがもつ刹那の美しさの前では
追いかけられる日常の雑事や、揺れ動く人の心模様など
なんの影響も及ぼさない
息をのみ、感じるまま

儚いということは哀しいことではなく
ありのままを受け止め、変わることが自然の姿だと受け入れること

ただ、
時代のスピードが変わっても
幸せの価値観があいまいになっても
美しいと感じる芯の部分は今も昔もおなじなのだろう

冬の雪
わたしの住む街にも雪がやってきた
ずしんと真白に積もったところを、むぎゅっ、と踏みしめてみたい
期待するのだか積もるほどでもない
雪の恐れ多い一面をわかっていても
こわいほどの美しさを見てみたい

[雪月花]苺ジャムのクッキー
そんな風流な言葉がいつまでも受け継がれていきますように

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今日から始まるLu*Luさんのイベントで
プレゼントさせていただきます

ジャムをのせるクッキーはロシアの伝統菓子
厳しい寒さを甘さたっぷりのお菓子で癒しているようです
紅ほっぺの甘酸っぱさを残したジャムをとろり〜とのせて
「いとおかし」は香ばしい甘さ控えめのクッキーでサンドしています

ロシアのお菓子を検索していたら
「パルナス」という言葉にひっかかる
このことば・・・たしか歌があった。。。子供のころだけど
誰に聞いても知らないといわれて。。。。
このお菓子食べたことある人いませんか?



posted by yukari at 16:54| Comment(8) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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